こんにちは、エンパスママLaboの由美です。
前編では、エンパス気質の遺伝的要素と親子間での感情の共鳴現象についてお話ししました。今回は、実際にママとお子様が同じ感情になった時の具体的な対応法をお伝えします。
エンパスママができる5つの対応法
1. 感情の「分離」を意識する
最も重要なのは、「これは私の感情?それとも子どもの感情?」を区別することです。
具体的な分離の方法:
- 一時停止する:深呼吸を3回行い、立ち止まる
- 質問する:「この気持ちはいつから始まった?」「子どもと一緒にいる前から感じていた?」
- 物理的距離:必要に応じて別の部屋に5分間移動する
- 感情の主語を明確にする:「私は〜と感じている」「子どもは〜と感じているようだ」
実践例: お子様が学校で嫌なことがあり帰宅後泣いている時、ママも一緒に悲しくなった場合: 「あ、今私も悲しい気持ちになっている。でもこれは○○ちゃんの悲しみを感じ取っているのかな?私自身に悲しい出来事があったわけではないね」
2. 「感情の翻訳者」になる
お子様がまだ感情を言葉で上手に表現できない場合、ママが感情を代弁してあげましょう。
年齢別の言葉かけ例:
2-4歳のお子様へ
- 「今、とっても悲しい気持ちなんだね」
- 「怒りんぼの気持ちがムクムクしているのかな」
- 「びっくりしちゃったね」
5-8歳のお子様へ
- 「友達に言われたことが傷ついたんだね」
- 「思い通りにならなくて腹が立ったのね」
- 「新しいことで緊張している感じかな」
9歳以上のお子様へ
- 「複雑な気持ちになっているように見えるけど、どんな感じ?」
- 「悲しさと怒りが混ざった感情かな」
- 「言葉にするのが難しい気持ちなのかもしれないね」
3. 「感情の受け皿」を作る
感情を否定せず、安全に表現できる環境を整えます。
物理的な環境作り:
- 静かな空間:テレビを消し、静かな場所を用意
- 柔らかな照明:蛍光灯を消し、間接照明にする
- 居心地の良い場所:ソファやクッション、お気に入りのブランケット
- ぬいぐるみや安心グッズを手の届く場所に置く
心理的な受け皿の作り方:
- 無条件の受容:「どんな気持ちも大丈夫だよ」
- 時間的余裕:急がせない、せかさない
- 非言語的な支援:そっと隣にいる、優しく背中をさする
- 批判しない姿勢:「そんなことで泣かないの」は禁物
4. 一緒にグラウンディング
感情が高ぶった時は、現実に意識を戻すグラウンディングが効果的です。
親子でできるグラウンディング法:
5-4-3-2-1法
- 見えるもの5つを言う
- 聞こえる音4つを探す
- 触れるもの3つに触る
- 匂い2つを嗅ぐ
- 味1つを味わう
呼吸法
- 風船呼吸:お腹を風船に見立てて、膨らませたりしぼませたり
- 花の香り呼吸:好きな花の香りを嗅ぐように鼻から吸って、ろうそくを消すように口から吐く
- 数字呼吸:4で吸って、4で止めて、4で吐く
身体を使ったグラウンディング
- 足踏み:床をしっかり感じながら足踏み
- 抱きしめる:クッションやぬいぐるみをぎゅっと抱く
- 冷たい水で手を洗う:水の感触を意識する
5. エネルギーの浄化タイム
感情が落ち着いたら、ネガティブなエネルギーを手放す時間を作ります。
年齢に応じた浄化方法:
幼児期(2-5歳)
- 手洗い:「重い気持ちをバイバイしようね」と言いながら
- 窓開け:「新しい風に入ってもらおう」
- 歌や音楽:明るい歌を一緒に歌う
- 軽い体操:手をぶらぶら、体をゆらゆら
学童期(6-12歳)
- 絵を描く:感情を色で表現してから、明るい色で上塗り
- 外の空気を吸う:ベランダや庭に出て深呼吸
- 好きな活動:パズル、読書、工作など集中できることをする
- シャワー:「悲しい気持ちを流しちゃおう」
日常的にできる予防策
エネルギーバリアの練習
想像力を使った練習法:
- 光のバリア:体の周りに優しい光のバリアを想像
- 色のシールド:好きな色のシールドで自分を守る
- 魔法の泡:シャボン玉のような泡に包まれているイメージ
練習のタイミング:
- 朝起きた時:「今日も元気に過ごせますように」
- 学校や保育園に行く前:「お友達の気持ちも大切にしながら、自分の気持ちも守れますように」
- 夜寝る前:「今日感じたいろいろな気持ちをリセットしよう」
感情日記をつける
年齢別の感情日記:
3-5歳:感情を色で塗る、シールを貼る 6-8歳:簡単な絵と一言メモ 9歳以上:文章で感情と出来事を記録
セルフケアの時間を大切に
ママ自身のセルフケア:
- 子どもが寝た後の30分は自分の時間
- 好きなアロマを焚く
- 温かいお茶を飲みながらぼーっとする
- 信頼できる人と電話で話す
お子様のエンパス気質を強みに変える日常の声かけ
ポジティブな声かけ例
- 「○○ちゃんは人の気持ちがよくわかるね。それってとても素敵なことよ」
- 「その優しさがお友達を助けているのね」
- 「感じることができるって、特別な才能なのよ」
- 「泣いている子に気づいてくれてありがとう」
まとめ
エンパス気質のママとお子様が感情を共有することは、決してネガティブなことではありません。大切なのは、その感情に振り回されるのではなく、上手に付き合う方法を身につけることです。
感情の分離、翻訳、受け皿作り、グラウンディング、そして浄化。これらのスキルを親子で身につけることで、エンパス気質はきっと人生の大きな強みとなるでしょう。
毎日完璧にできなくても大丈夫です。少しずつ、お子様と一緒に成長していけばいいのです。
エンパスママLaboでは、エンパス気質のママを全力でサポートしています。一人で悩まず、いつでもご相談くださいね。
【次回予告】 来週は「エンパスの子どもの学校生活サポート法〜先生との連携の取り方」についてお話しします。お楽しみに!