こんにちは、エンパスママLaboの由美です。
エンパス気質のママからよく寄せられる質問の一つが、「エンパス気質は子どもにも遺伝するのでしょうか?」というものです。今日は、この疑問について科学的な研究結果をもとにお話しします。
エンパス気質の遺伝について
エンパス気質には遺伝的な要素があることが科学的研究で明らかになっています。クイーン・メアリー大学ロンドン校の発達心理学者マイケル・プルース博士によると、感受性の47%は遺伝子によるもので、残りの53%は環境や幼少期の体験によるものとされています。また、双子研究では感受性の遺伝率は0.47と報告されており、高感受性が確実に遺伝的基盤を持つ特性であることが示されています。
エンパスのママのお子様に見られる特徴
遺伝的要因により、エンパスのママのお子様には以下のような特徴が現れることがあります:
感情面での特徴
- 他人の感情を敏感に察知する
- 共感能力が非常に高い
- 感情の起伏が激しい場合がある
- 映画やテレビの悲しいシーンで深く感動する
環境への反応
- 周囲の雰囲気に強く影響を受ける
- 人混みや騒がしい場所で疲れやすい
- 光や音などの刺激に敏感
- 細かい変化によく気づく
社会性での特徴
- 友達の気持ちを深く理解しようとする
- 争いごとを避けたがる傾向
- 一人の時間を必要とする
- 深い友情を築くのが得意
ママとお子様が同じ感情になる現象
エンパス気質のママとお子様が一緒にいると、感情が相乗効果で増幅することがよくあります。これは「情動感染」と呼ばれる現象で、特にエンパス気質を持つ親子間では顕著に現れます。
よくあるパターン
不安の共鳴
- お子様が新しい環境に不安を感じる
- ママがその不安を察知し、自分も不安になる
- ママの不安がお子様にさらに伝わる
- 結果として、家族全体が不安な状態になる
悲しみの増幅
- お子様が友達とのトラブルで悲しむ
- ママが子どもの痛みを我が事のように感じる
- 両者の悲しみが重なり合う
- 立ち直るのに通常より長い時間がかかる
喜びの共有
- お子様の小さな成功をママが深く喜ぶ
- その喜びがお子様にも伝わる
- 家族全体が幸せな雰囲気に包まれる
- (これは良い例ですが、感情の強さは同様です)
遺伝だけでない環境の影響
忘れてはいけないのは、53%は環境要因だということです。これは希望的な事実でもあります。
環境で改善できること
- 安心できる家庭環境の提供
- 感情表現のスキルを教える
- 境界線の設定方法を伝える
- セルフケアの重要性を示す
ママができる環境作り
- 感情を否定しない雰囲気作り
- 「どんな気持ちも大丈夫」というメッセージ
- 静かで落ち着ける空間の確保
- 規則正しい生活リズム
エンパス気質は「問題」ではなく「特性」
最後に大切なことをお伝えします。エンパス気質は治すべき「問題」ではありません。これは個性であり、多くの素晴らしい強みを持った特性なのです。
エンパス気質の強み
- 深い共感力:他者の気持ちを理解できる
- 創造性の豊かさ:感情豊かな表現ができる
- 直感力:状況を敏感に察知できる
- 思いやりの心:他者を大切にする気持ちが強い
- 芸術的感性:美しいものに深く感動できる
まとめ
エンパス気質は確実に遺伝的要素を持つ特性ですが、環境によって大きく左右される部分もあります。ママがお子様のエンパス気質を理解し、適切にサポートすることで、この特性は大きな強みとなるのです。
次回【後編】では、ママとお子様が同じ感情になった時の具体的な対応法について、実践的なアドバイスをお届けします。
エンパスママLaboでは、エンパス気質のママを全力でサポートしています。一人で悩まず、いつでもご相談くださいね。
【次回予告】 後編では「ママとお子様が同じ感情になった時の5つの対応法」について詳しくお話しします。お楽しみに!